ニートが部屋の掃除をする（2年前に下書きしてたやつ）

最近、自殺する人の直前の行動の傾向として、「急に部屋の掃除をする」というものをみたので部屋の掃除をしてみた。自殺の決心がつくならそれはそれで悪いことではないと思う。

朝9時から2時間かけて隅々まで、というほどでもないがゴミは捨て、要らない服も捨て、目立つ部分はほとんど綺麗にして、埃も取り除いた。

衣装ケースの裏に、道路脇に溜まった雪のような大量の埃が潜んでいて驚いた。
注視してみると、髪の毛がたくさんあって、もしかしたら前に連れてきた女の髪の毛も混ざってるかも、と思わぬところから嫌なことを思い出しそうになったので吸った。

終始スマホから音楽をかけて作業していた。美空ひばりのお祭りマンボがかかると、他の曲より作業が捗った。

掃除が終わり、掃除の間に天日干ししていた布団を敷いてその上でタバコを吸った。

なんてうまいタバコなんだろうか。掃除を始めたきっかけは自殺というマイナスイメージだったのに、終わってみると思いっきり精神的プラスに振りきれている。

うちの家のすぐそばにある大木。これが風に揺れて、葉が鳴る音が俺は大好きだ。
その音も聞こえる。こんなに心安らぐ事になるとは思わなかった。

しかし仕事がしたいか、またはしたくないけどやる気になるかといえば別の話。結局何か変わったかといえばわからない。

結局ニートだった。